骨粗鬆症(こつそしょうしょう)とは?

骨粗鬆症とは、骨が弱くなり、骨折の危険性が高くなった状態をいいます。

骨粗鬆症の症状は?

 骨粗鬆症が進行すると、骨折や身長の低下が生じます。
骨折はおもに、背中や腰の骨(脊椎、せきつい)、太ももの付け根(大腿骨、だいたいこつ)、手首(橈骨、とうこつ)などに発生します。背中や腰の骨が骨折すると、背中や腰の痛みが発生するばかりではなく、背中が円くなったり、身長が縮んだりします。また、股関節の骨折はほとんどの場合、手術が必要となります。このような骨折は、寝たきりや生活の質(QOLQuality of Life)の低下の原因となります。

骨粗鬆症の診断方法は?

 診断には、骨密度の測定があります。当院では、20083月より最新式の骨密度測定装置を導入しております。この検査器械は、腰椎(腰の骨)や股関節(足の付け根)の骨密度の測定が可能です。
 しかしながら、骨粗鬆症の診断は、骨密度の測定だけでは不十分です。それは、骨密度が減少する病気や背中、腰、膝、肩の痛みを起こす病気はたくさんあります。必ずしも、骨粗鬆症が全てではありません。他の病気が潜んでいないかを診断するために、レントゲン、血液や尿の検査、場合によってはMRIが必要となります。  特に、血液や尿では骨のマーカーを調べます。このマーカーが高いと、現在、骨の量が十分にあっても、将来骨折を起こしやすいことがわかっています(図1

骨のマーカーとは何ですか?

 骨は、古くなった部分を削り、新しい骨に置き換えるという骨の新陳代謝(リモデリング)をしています。これは、何歳になっても継続されています。あたかも、道路や橋が修理をしながら使われていることと似ています。
 
古くなった骨が削られている量を測定したのが、骨吸収マーカーといいます。また、新しい骨が作られているの量を測定するのが、骨形成マーカーといいます(図2)。この蛇口の大きさを測定しているのが、骨代謝マーカーの測定です。
 
特に、骨吸収マーカーが高いということは、図3Aのように大きな蛇口から骨が漏出している状態を意味します。これは血液や尿で測定します。もちろん、健康保険で検査できます。(図2,3)

骨粗鬆症の予防と治療は?

 予防と治療を混同しないようにしましょう。
 運動、カルシウム摂取、適度の日光浴は、骨を丈夫にする3本柱です。
 検査の結果、まだお薬が必要ではない人もこの3本柱を日常生活の中で取り入れるようにしましょう。一方、検査の結果、お薬が必要と診断された場合は、骨粗鬆症薬を処方いたします。食事からのカルシウム摂取だけでは骨折を十分に予防することはできません。
 近年、発売された薬は、骨折発生の危険率を約半分にすることが証明されています。また、
1週間に1回だけ服用する薬もあります。他の科からのお薬を飲んでいる方、毎日服用するのが困難な方に適しています。当院の医師にご相談ください。